みっちゃん(ADHD)公開日記帳

ADHD社会人。日々悩んだり、迷ったり。紆余曲折しながら、発達障害と共に、仕事も私生活もより良く生きたい。

「お気持ち大掃除のコツ2019」


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年末の大掃除、もう着手してる~?

わが家はと言うと、アパートの下の階に

お住まいの方がたいそう音に敏感なお方でして

ご不在なタイミングを伺いながら大掃除に

取り掛かる予定。(なんじゃそりゃ)

 

それはそうと、

今日は「お気持ちの大掃除」な話。

大掃除して葬り去りたい感情の一つや二つ

うまく手放して身軽になる術

何かと考えた一年だった。それを書いていく。

 

 

 

手放したい過去や感情

あなたにはある?私は山のようにある。

  • 仕事で大失敗して嫌われた過去
  • 親が憎くて憎くて恨めしかった感情
  • 障害特性や診断絡みのコンプレックス

 

 

 

 

世の中には前向きな思考が沢山存在している。

上を向いて歩こう~」

「明日はきっと良い日になる~」

「負けないでもう少し最後まで走り抜けて~」

 

 

 

 

分かる。分かるんだけどね。

 

過去も失敗も、切り離して前向きになれたら

それは素晴らしいし、それに越した事はない。

 

けど、頭で分かっていても何がどうしてなのか

それが難しいのがお気持ちで。何なんだろうね。

 

振り払っても振り払っても、

常に脳裏に姿を表してはチクチクと

今の自分にまとわりついてくる。

 

気にしない、気にしないと顔を背け続けて

やっといなくなったように思えても

また突然現れては自分の足を引っ張る。

 

どうしたら撃退できるのか、

いなくなってくれるのか、

お別れして次のステージに行けるのか、

 

お気持ちモンスターのお掃除方法は、

私にとって永遠の課題だ。

君らをお掃除出来れば、もっと身軽で綺麗な

新しい自分になれるかもしれないのに…!

そんなジレンマと、常に隣り合わせ。

 

 

 

お気持ちモンスターを手懐けろ!

お気持ちモンスターから逃走する方法は

実は無い。あきらめましょう~。

ってのが結論ね。先に書いておく。

 

コイツら振り払えば振り払うほど

脅威かましてくるやっかいな生き物で。

逃げても逃げても永遠に追いかけてくる。

 

だから、完全に離れる方法を案ずるよりも

いかに上手く手懐けていくかが重要なのかと。

 

 

たとえば、この界隈でありがちな

親を許せない。憎い。恨めしい。

あんな毒親じゃなければ自分は

もっと良い人生遅れたかもしれないのに…

みたいなお気持ちがあるとして。

 

いくら他人から

親に感謝して生きていきましょう。

子供を育て上げるのは大変な事です。

どんな親でも必ず良い面があります😇

 

とか言われた所で、まず沸き上がる感情は

「知らねぇ~。そんなん関係ないわ!!!」

「それは良い親だったから言えるんでしょ」

「私が辛かった事実は変わりない」⏪

 

こうなるよね。 ここで特に大事なのは、

「私が辛かった」の部分じゃないかと思う。

敵を攻略するには、まず分析から。と言うことで

「私が辛かった」にフォーカスを当てながら、

お気持ちモンスターについて分析していく🔍

 

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お気持ちモンスターの正体は?

仕事のこと、家族のこと、容姿のこと、

過去の経験のこと、自分自身のこと…

お気持ちモンスターには無限に種類があれど

共通するのは自分の感情が強く絡んでいること。

 

ただ「失敗しちゃった~あちゃ~!」

ぐらいの経験なら、それは過去の記憶(事実)

として残るだけで、お気持ちモンスター化しない。

 

同じような経験があっても、

モンスター化する人としない人がいるのは

ここが原因で。その時に何を感じたかという

認知や感情の部分でどんな衝撃や傷を受けたかに

個人差があるからじゃないかと思う。

 

たとえ経験の内容が似ている二人がいても、

「あら~」で通る人もいれば、

お気持ちモンスターとして一生残る人もいる。

 

「負けないでもう少し~♪」と

綺麗事を訴えられて響くのは「あら~」派の人。

お気持ちモンスターはびくともしないことを

よく覚えておいて欲しい。(誰?)



問題の核は事象その物ではなく気持ちだから。

 


自分自身が感じた恐怖、不安、不信感、

敗北感、孤独感、絶望感、嫌悪感。

それらをちゃんと紐解かない限り、

外界から「親という存在が云々」解かれても

全く意味がない。むしろそういった不の感情を

感じた過去にさえ圧で負荷をかける事になり

逆効果だ。

 

だから、モンスターは肥大化する。

正論で振り払って全力で逃げても逃げても

永遠に後を追ってくる。それは、

モンスターの正体が自分自身だから。

 

 

根幹の問題は自分にある。

そこをいかに紐解いていけるかが、

お気持ちモンスター手懐けの鍵🔑

 

 

 

お気持ちモンスターと向き合う

さて、お気持ちモンスターの正体が

自分自身の過去の感情に起因する

ことが分かった訳だけど、ではどうすれば

そやつと上手く付き合えるのか?

 

必要ステップは

  1. 自分と他人を分けること
  2. 事実と感情を分けること
  3. 感情を労って抱き締めること

 

この三点。特に大事なのは一番の

自他との境界線を持てるようになること。

 

だって経験と、世の規範と、自分と、感情と

全部ごっちゃになって「嫌」という塊で

そこに存在するからモンスターな訳だからね。

そこを分けなきゃ話が始まらないし、

 

「会社がー!」「親がー!」って

私はこんなにヒドイ仕打ちを受けました

って「外」に関するエピソードが

話の核のままじゃいつまでたっても紐解けないし

自分の感情に到達しない限り

お気持ちモンスターはびくともしないからね。

 

 

たとえそれが実際に辛く養護しようのない

ヒドくて理不尽で残酷な経験だったとしても、

それはそれとして一旦横に置いて、

別物として俯瞰するという術を身に付ける事が

必要不可欠。許せとか否定するなとかではなく、

一旦横に置いて分ける、それだけで良い。

 

で、二番も考え方としては同じで

経験と感情分けること。まあ分けなくても

感情をしっかり独立して捉えられればオッケー

 

経験、レベルで終わってしまうとそこから

動きようがないけど経験から→自分はどう感じて

何が辛かったのか?傷付いたのか?本当は

何を望んでいて、どうして欲しかったのか?

ここを紐解く。

 

まあ何だかんだココのプロセスが一番

だるいというかやりたくないと言うか、

そもそも辛い記憶思い出したくないし、

防衛反応的に覚えてない事も多いし、

 

自分の本音や欲求、みたいな部分は

脆くて恰好悪い事が本当に多い。

大半は、誰かや親に愛して欲しかったとか

認めて欲しかったとか、褒めて欲しかったとか、

必要とされたかったとか、承認欲求やら

親との愛着の問題に行き着く事が私は多い。

 

そんなん、認めたくないからあまり

紐解きたくもないんだよね~。

親が「ヒドかった!」事にしとく方が何か

楽だし、自分の脆さには触れなくて良いし。

 

モンスターちゃんが脅威のままって事は

大人になった今でもそこが継続している

証拠でもあるからね。だから、残っている。

 

 

 

モンスターを抱きしめてあげる

最後、三番目。過去の自分の感情を労って

抱きしめてあげること。これがゴール。

たとえそれがどれだけ脆くて恰好悪くても

 

よく頑張ったね、って認めてあげること。

 

私はそんな脆くない!幼稚じゃない!

悪いのは親だ、会社だ、世の中だ!!!って

ご不満が先攻してるうちは、この脆さや核まで

たどり着けていないと言うか、まだ辛くて

そこまで身ぐるみ剥がせる時期ではないか

のどちらかだから、まあ人によって進められる

ペースやら余力やらは色々だよね。

 

今まで顔を背けて、ほうき振り回して、

あっち行け!来るな!しんじゃえ!消えろ!

って追い払っていたお気持ちモンスターと

一度対面して、隣に座って話を聞いてみる。

 

一番、二番のステップをちゃんと踏んで

過去の自分より少し大人になったあなたなら

「そっか…それは辛かったね。大変だったね」

って声をかけて、抱き締めてあげられるはず。

 

(一番、二番が上手く行ってないと、ここで

反論やら叱咤激励なんぞ浴びせてしまうから注意)

 

そこまでが上手くいけばあら不思議、

過去は変えられないし、傷も消えないし、

辛かった事実は変わらないはずなのに

お気持ちモンスターは必ずマイルドになる。

 

そこにはいるけど、もう脅威じゃなくなる。

いつもチクチク、とげとげと自分に

まとわりついて離れなかった邪魔物が

柔らかくて軽くてコンパクトな付き人になる。

 

まあ元が元だから、ちょっと不格好だし

かさばる時もあるし、足元で目障りな事も

あるけど、敵ではなくなる訳だら、ね。

 

 

嫌な過去、辛い記憶、許せない思い。

否定したり消したりしなくて良いから

ちゃんとその根本にあるモンスターの思いを

汲み取って聞いてあげる。そして許す。

 

 

これを私は「手離す」と呼んでいる。

私には、モンスター 御一行様ずらっといて

手放せてマイルド化した子も、

そうでない子も沢山いるんだけど

 

 

どんどんお掃除上手になっていければ

いいなあと思っている。

 

あわただしく過ぎる年末の日々、

ADHDらしさ全開で部屋は散らかったままですが

せめてお気持ちモンスターくらいは手懐けて

少し軽くなって新年向かえたいものです。

 

ではでは、良いお年を。
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